これはレストランでキャベツやら人参やら食材を使って飾られたもの。

私達の作ったローイカトーン。

手前右が女王様ソン、左が私、その後ろがつんくちゃん、まん中は買ってきたもの、後ろ右がきょう子作。

  この後、悲劇が。
理想的イケメンビーチ。

ろうそくとお線香に火をつけて願いごとをし、海へ流す。

白い砂。エメラルドグリーンの海。


ピーピー島ゆっくり味わえず。


ローイカトーンいろいろ。
ひとついくらだったんだろう?
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スノーケルツアーでパニック!

せっかくクラビに来たのだ、美しい海でスノーケルしたい!タイと言えばプーケット、プーケットと言えばピーピー島!と、よく耳にしていたピーピー島。ここまで来て行かないのももったいないだろう。というわけで 一日ボートツアーでピーピー島へ。(あ、プーケットもクラビから近いんですよ。一口メモでした。)
ボートには生後半年になるかならないかの赤ん坊を連れた西洋人も何人か乗っている。いつも思うのは、そんなところからして西洋人と日本人の身体の強さって全然違うのだ。日本人の赤ん坊こんな南国を連れ歩いたら死んじゃうでしょ、ねー。非難ごうごうですよ。だけど平気なんです西洋人は。私でも辛いと思うほどキツイ直射日光のなかで平気で日光浴して寝てる赤ん坊をヨーロッパの海で見たこともある。スタートからこんなに違うのにそんな人達と対等に戦っている中田や松井はすごいねー。
ツアーのスケジュールはピーピー島(大小ふたつの島からなる)に向かう途中のポイントで一度スノーケル、その後大きい方の島ピーピー・ドンに行き昼食。昼食後ボートで引き返す途中ツバメの巣ハンターのいる洞窟の前を通り、ポイントでスノーケル、で帰る。とっても忙しい。ツアーの申し込みの時にスノーケルのフィンは有料で借りることができると確認していたので、ポイントに着いた時、フィンを貸してと言うと、ないと言われた。やっぱそうだよ。そんな気がしてたんだ。しかし、フィンさえあれば沈まないって知ってるから私は自称スノーケラーなのだ。フィンがなければただのカナヅチでしかないのだ!・・・そんなわけでただのカナヅチの私はカッコ悪く救命胴衣を着て海に飛び込んだ。はずかし〜!フィンがないとバタ足しても進まない進まない。おまけに昨日の虎の穴での修行のせいでふくらはぎがパンパンに張っていて痛いーーー!ポイントって言ったって魚少ねーぞー!!言葉も荒くなる。珊瑚もいっぱい死んでてこんなんじゃ全然満足できない自称スノーケラー、いえ、ただのカナヅチ。早々に引き上げる、って言っても船までバタバタバタバタ進まないーーーーー。フィンーーーーフィンをくれーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

船はピーピー・ドンのトンサイビーチに到着。ランチを含めて一時間ちょっとの自由行動。って短くないか?とにかくビーチでデッキチェアに寝そべる。ここが噂のピーピー島かー。でもそんなちょっとの時間じゃ島の魅力がわかんないよ。感じたのはここはイケメンビーチであるということ。イケメンがいたわけでなく、島におけるイケメンなのだ。白い砂、エメラルドグリーンの海、そして美しく曲線を描くビーチにきれいに生えた椰子の木。南国の島のイメージにぴったりな理想的な景観なのだ。それに比べるとクラビは個性的であり、単純に頭に浮かべたビーチのイメージとは遠い。もちろんだからこそ魅力的であるし想像を超えるのである。あまりに短時間でイケメンビーチのほんとの魅力がわからないまま出発。たぶん、ピーピー通の人に「あ〜、トンサイビーチねー、あそこは観光客がいっぱいでダメですよー。日帰りの観光客が来ない○○ビーチあそこ行かなきゃピーピー・ドン行ったって言えないですよー。」と偉そうに言われそうだ。そうにちがいない。
ツバメの巣ハンターのいる足場が沢山組まれた洞窟の前をゆっくり通り(ふーん、ただの工事現場にしか見えないよ、奥は見えないし)次のスノーケルポイントへ。また救命胴衣のお世話になり海に飛び込む。脳サンゴとかあるけど、やっぱり死んでいる珊瑚も多いし、魚もナンヨウブダイなんかがいるけど、大したことない。30分くらい泳いで上がることにする。さっきよりは潮の流れで船に戻るのは楽だ。船のそばに近づくと小魚がすごい沢山集まってきている。「あれ?餌付けしてるのかな?」ふと船に目をやると、船の横に穴があいていてそこから茶色い物が流れ出ていてそこに魚が群れていて・・・・・??
わ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!汚物流してるよーーー!!!なんでーーーー!!!なんで、今流すのー!!????パニックで決して水など飲まないように!ものすごい勢いで船にかけ上る。こわかった・・・
そうして船は何事もなくクラビに戻っていった。

ローイカトーン

翌日は満月。タイでは11月の満月の夜に各地で灯籠流しがおこなわれる。この日をローイカトーンと言う。蓮の形に花を飾った灯籠に線香とろうそくを立てて水に流し、祈りを捧げるのだ。この灯籠流しもローイカトーン、灯籠もローイカトーンと言う(違うかもしれないけど)。ソンが「ローイカトーンを手作りするのよ」と言っていた。私も是非作ってみたい。昼間はきょう子と2人でライレービーチに行き、その帰りにレインボーに寄ってみた。ちょうどソンとつんくちゃん2人でバナナの葉を虫ピンで幹に留めているところだった。作り方を教わりつんくちゃんのローイカトーン作りを手伝う。バナナの葉も幹も草花もみんなそのへんで採ってきたものだ。(だけど、こんなに虫ピン差してるものを海に流して平気なんだろうか?)つんくちゃんはキュートなのがお好みらしい。「スワーイだね。スワイは日本語では『キレイ』って言うんだよ」「あなたたちも作りなさいよ。」とソンに薦められ「作る作る!」つんくちゃんが「バナナ採りに行きましょう!」包丁を手に、例によってバイク3人乗りで私達の宿と反対側のシティエンドへ連れていってくれる。藪の中に入っていくと工事中の2階建てのペンションとバーがあり、そこにレインボーの店長さんがいて「ハーイ!ここ私のお店なの」「え〜〜〜、すごいじゃない」向こうに店長さんのファランの彼がいる。まあ、彼と2人でペンションとバーを経営するのね。店長さん成功への階段駈け上り中。つんくちゃんは草むらに生えるバナナの樹を切り倒して5センチくらいの輪切りにしてくれる。「その辺の花を摘んでね」私達は目につく草花を摘みまくる。レインボーに戻ってそれぞれ自分のローイカトーンを作るが、きょう子のは花の数が足りないこともあり、すごい貧乏くさい。私達がいない間に作り上がったソンのローイカトーンは買ってきた蘭の花を遠慮なく飾ってゴージャスじゃん!さすが女王さま体質。「これ今流す?それとも夜に流す?」「夜にまた来るよ」それぞれ出来上がったローイカトーンをお店に飾って宿にもどる。
街中のお店にはそれぞれオリジナルな飾り付けをされたローイカトーンが飾られ、フルムーンパーティーを開くバーやレストラン、道端には手作りのローイカトーン売りが出てそれを買ってビーチに流す人、ちょっぴりお祭りムード。きょう子はあんな貧乏臭いローイカトーンでは嫌だと、バンガローの庭に生えている花を勝手に摘む。10時過ぎレインボーに行くと、ソンはいない。お客の入りは相変わらず、私達の他にはファランおやじ3人組。レインボーこんな毎日で大丈夫なのか?レディーボーイ達はお給料いくらもらえるのだろう?つんくちゃんや店長さんやクーシーというお店の子が私達に気を使ってお相手してくれる。女の人に意地悪なオカマとは違い 、みんな優しくて仕草がかわいらしい。しばらくすると大きな声を上げてソンが戻ってきた。臥体のいいちっとも格好良くもないファランと女の人と一緒でベロベロに酔っぱらっている。度の強い焼酎のような酒をラッパ飲みしていて海に落としあいをしたらしく服はビチョビチョ。「Junko〜I'm sorrry.I' m sorry. I like you.」と繰り返して再びファランと一緒にどこかへ消えて行った。
「ローイカトーン流しに行きましょう」 つんくちゃんときょう子と3人でビーチへ。花を増やしたきょう子のローイカトーンも漸く貧乏脱出。ろうそくと3本のお線香 に火をつけ願い事を祈って3人一緒に海へ放つ。波打ち際を漂いろうそくの灯は心許く消えてしまいそうになるもののなんとか踏みとどまっている。3つのろうそくの灯りが暗い海に光る。「がんばれ〜!沖へ流れて行くのよーー!」波に乗って沖に行くか、と思った瞬間、なんと!私のローイカトーンだけが波に洗われ砂浜にザバ〜ン!!ゴロゴロゴロ・・・・・・つんくちゃんが覚えたての日本語で一言「キレーイ」・・・・なんでよ〜〜〜〜〜〜!!!! 隣できょう子が大笑いしている。確かに絶妙なタイミングの一言。つんくちゃん冴えてる。。心優しいつんくちゃんは打ち上げられて無惨に転がる私のローイカトーンを拾い上げ、再び海へ流してくれた。そうよ私の願いはそうやって優しい人に助けられる事によって救われるのよー!
レインボーに戻って、店長さんやクーシー、毎日仕事帰りに店に1人でやってきては何故かカウンターの中に座っている客のダンに「私達、明日バンコクに移動なの。元気でね。どうもありがとうね」と別れを告げて、つんくちゃんとディスコに行くことに。私は踊りが大の苦手なのだが、踊り好きのきょう子とつんくちゃんとせっかくだし楽しもうと一緒に踊っていると、すごいダンスの上手なセクシーなお姉さんがそばにいて、つんくちゃん「彼女もレディーボーイよ」と耳打ち。「ハーイ」彼女はすでに工事済みらしい。クーシーも後からやってきて、4人ではじけ、しばらくして「そろそろ帰るわ」と言うと、2人はバンガローまでバイクで送ってくれた。歩いて2,3分のとこなんだけど。親切なレディーボーイ達ともこれでお別れだ。