ほんとにまだ小さい子象。大きくなれよー!!

賭けはいきなり始まる。

ロティー大好き。具は卵とバナナ。

こんなの描いててチャンピオン戦はちゃんと観てない。

ムエタイ宣伝カー。

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バイクを改良したタクシー、トゥクトゥク
空気の悪いバンコクだけど、開放感が好き。
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カピー??

翌日の夜、公衆電話からソンの携帯に電話をかけてみた。ソンは英語がペラペラではあるのだが、ひどい訛りとすごい早口で何を言っているのか全然わからなかったりする。おまけに私は英語なんてものすごい下手くそで、喋りたくても喋れない別人格の”おとなしいジュンコ”なのだ。電話かー・・平気なんだろうか・・
「ハロー、ソン?ジュンコだけど、覚えてる?」「きゃ〜〜〜!!覚えてるわよー!!」「今バンコクなんだけどさ、ソンはどこにいるの?コ・チャーンに行くつもりだけど」すると「コ・チャンはステューピッドだから嫌い!今、大学のホリデーで、カピーでバーテンダーをしているの。カピーに来なさいよ」「へ??カピー????」「イエス、カピー」「カピー????どこ?バンコク?」「サウスアイランドの方、マレーシアのそば、地図持ってる?」「ないよ」「ピーピー島のそば」「カピーなのね???カピー?」「ごめんなさい、今、仕事中だから」「あ、ゴメンゴメン、また電話するね」だ、だめだ。なんのことだか全然わからない。(こう書いてみるとスムーズな会話に思えるがが、全然そんなことはなく、ほとんど推測で喋っている)
そうか、コ・チャーンは嫌いか・・ますます変わっちゃったのかな?うーん、ちょっと不安になってくる。歩きながら、カピー、サウスアイランド、ピーピー島・・・カピー・・・・ん?クラビか?カピー、クアピー、クラビー・・・似てるよ!ホテルに戻って、地図を広げてみると、やっぱりここしか考えられない。クラビだー。どんなとこだ? でも、ガイドブックちぎって来ちゃったし ・・・全然わかんないよ・・・。


寿司??大丈夫か?
のれんに書いてあるのは文字??

お姉さん方これからどこかでお仕事でしょうか?
  ムエタイは楽し

バンコクには何日も滞在しないので、まだ2日目だというのにお土産を買い込み、タイマッサージに行き、その後、街を歩いて観光客から餌代を稼ぐ象使いがいたので、60円でサトウキビを一袋買い、子象に与える。象に触れられるなんて感激。子象でも肌はがさがさ、頭の毛がプラスチックそっくりの剛毛だった。(ヘアブラシみたい)まだ私の肩ほどしかない子象。森林から街に連れて来られて、観光客から稼ぐわずかなお金と餌でこの子象はちゃんと育つのだろうか?大きくなれよー!願いを込めてサトウキビを与えた。(でも、今考えると、そう思うならもう一袋買ってやってもよかったんでは?うーん・・それが現地に行けばそれなりにケチになってしまうのが旅の常。まだまだお金の使い方の修行が足りないのであった。)
さて次は念願のムエタイ観戦。食べ物を買い込み、食べながら観〜よ〜っと。パイナップルとロティーを持って、タクシーを拾い「ラジャダムナン スタディアム」と、インフォメーションで書いてもらったタイ語のメモを見せると、200Bなどと言っている。なに??200Bって、超高いよ!「メータープリーズ」と言ってもなんだかんだ言っててだめなので「降ろして!」トゥクトゥクの方が安いよ、まったく、とバイク3輪タクシーを拾い100Bで会場へ。
入口で日本語のできるインフォメーションのおっさんがどこの席か?と聞くので一番安い立ち見の席を頼んだ。それでも¥1500もする。観光客には一番高いリングサイドの席を勧めるらしいが、すんなり立ち見席に。三階の立ち見席は賭けをしているオヤジ達がいっぱい。でも、柄が悪くもないし、怖い雰囲気はない。蹴りが炸裂するごとに『ウー!アー!イー!』と一斉に声がかかって楽しい。そのうちみんな手を挙げて競りのように指で数字を作り賭けが始まるのだが、いったい誰とどういう風に賭けているのかがわからない。でも試合が決まるとお金が目の前をバンバン渡っていく。指にお札を挟んでいる人を見ると、一万円以上が動いている。誰も熱くなっている風もなく、淡々と賭けは行われている。
いろいろのんびりしすぎて着いたときにはすでにもう中盤戦になっていた。さっきおっさんが、今日はチャンピオン戦があるよ、と言っていたのだがどの人だ?早いラウンドでKOが決まるのでどんどん消化されていく。ダウンするとレフェリーはカウントなど数えない。なぜならダウンしたら誰も起きあがれず、みんな担架で退場なのだ。スケッチなどしてのんびりしていると、客が引き始めた。あれ??もうチャンピオン戦終わっちゃったの?しまった、のんびりしすぎた。メインイベントは最後だとばかり思っていたのに。そうこうしているうちに客はまばらになり最終試合も終了。思ったよりとっても楽しかった。もっと早く行くんだった。
帰りは再びトゥクトゥクでホテルに向かうが、途中セブンイレブンの前に出てる評判のお粥の屋台の前を通ったのでそこで降ろしてもらい夕飯も食べてすっかり満足。今日はこれぞタイ観光!の濃い一日だった。
深夜3時過ぎにきょう子がホテルに到着。きょう子は訳あって出るのが遅くなり、東京から成田まで2万円もの大枚をはたいてタクシーで飛ばし「ぎりぎり間に合った!」と、駆け込んだら飛行機が2時間遅れていたという、とほほ・・な出発でやってきた。お疲れさま。。「ねえ、実はさ、ソンに電話したらコ・チャーンはステューピッドだからカピーに来いって言うんだよね。で、どうもカピーはクラビじゃないかな?って勝手に思うんだけど、どうする?」「じゃあ、明日旅行代理店でクラビについて聞いてみて考えよう」ということで、ようやく長い一日が終わる。